動物が大好きな管理人
人生で一度は訪れてみたかった、北海道旭川市の旭山動物園に行ってきました!
訪れた時期は、秋らしくなってきた11月。ちょうど紅葉の時期で、園内の木々もとてもきれいに色付いており、紅葉狩りも楽しめました。




旭山動物園といえば、有名なのが『行動展示』!
動物が本来のイキイキした姿で過ごすことができるような環境を作って展示しています。
自然に近い動物たちの行動する様子を観察でき、動物たちの生態の多様性や環境保全について考えるきっかけにもなる素晴らしい動物園でした
ちなみに、旭山動物園は『日本最北端の動物園』なんだそうです!北極圏にいる動物や北海道ならではの動物もたくさんいました。




この記事では、そんな旭山動物園の魅力を全力でレビューします!
全力すぎてボリュームが大きくなってしまったので、前編と後編に分けてお伝えします。
旭山動物園の3つの魅力
行動展示
行動展示とは、それぞれの動物が本来の能力を発揮して活動している姿を観察できる、旭山動物園独自の展示方法です。
同時に野生に近い環境を整えることで、動物のストレスを軽減しつつ、活発な動きを見せられる工夫がなされています。

多くの動物園では、自然に近い環境を再現して動物の自然な行動を観察できる「生態展示」、オリのようなシンプルなスペースの中に動物を置いてその形を観察ことを目的とした「形態展示」が一般的です。
「生態展示」では、動物はのんびりしていたり寝ていたりすることが多い。自然が再現されている一方で、動物が見えないことも。

「形態展示」は、昔ながらの展示方法です。じっとしている動物が多く、狭くてかわいそうに感じられることも・・・。

そのような中、旭山動物園の「行動展示」では、自然の中で活動する様子を観察することができます。
つまり、「生態展示」のような自然な環境+それぞれの動物が活動できるような工夫がされているので、活発に動いている動物を観察することができるのです!

本園ではその特徴的な能力や行動、感性を発揮できる環境を作り、それを見せる展示方法を目指しています。こうした展示方法がいつしか「行動展示」と呼ばれるようになりました。
引用元:旭山動物園について
主な展示方法・種類として「形態展示」「生態展示」「行動展示」があります。
引用元:動物園の展示の基本と種類を解説! – テック大洋工業株式会社
例えば、旭山動物園では・・・
- ペンギンの泳ぐ姿がはっきり観察できる水中トンネル

- レッサーパンダがトコトコ渡るはしご

- エゾシカがてくてく歩く崖(?)

などなど、動物が活動する様子を観察できるエリアがたくさんありました。
動物たちが活発に動いているところを観察でき、「見世物」という感じで展示されていないのがとても良かったです。
飼育員さんたちが工夫して可能な限り野生に近い環境+動き回りたくなる環境を作っていることが伝わりました。
もぐもぐタイム
旭山動物園でもうひとつ有名なのがもぐもぐタイム です!
飼育員さんが動物たちにごはんをあげながら、その動物たちについて解説してくれる大人気のイベントです。
15分前にはスタンバイしていないと、良く見える場所を確保できないので、お目当ての動物がいる場合はスケジュールをチェックして向かいましょう。
当日の朝10時ごろに、動物園のウェブサイトでその日のもぐもぐタイムのスケジュールが発表されますので要チェックです!
私たちの訪問時はこんな感じのスケジュールでした

全部見たかったのですが、弾丸スケジュールだったため、迷った末にペンギンとホッキョクグマのもぐもぐタイムを見に行きました!
ペンギンのもぐもぐタイム
もぐもぐタイムの時間をペンギンたちも把握しているようで、時間になるとトコトコ出てきます。



飼育員さんが、旭山動物園にいる「キングペンギン」「フンボルトペンギン」「ジェンツーペンギン」「ミナミイワトビペンギン」の4種類について説明してくれます。
キングペンギンのごはんは北海道ならではのホッケ、他の3種類のペンギンはイカナゴだそうです。



キングペンギンはホッケを丸のみ!ちゃんと順番待ちしています。
ペンギンは何羽もいるのですが、飼育員さんはどの子が何匹ご飯を食べたか全部記録しているそうです!

ホッキョクグマのもぐもぐタイム
こちらも大人気の動物なので、ほっきょくぐま館の中は超満員でした。
ペンギンはペンギン館の外の岩場でもぐもぐタイムでしたが、ホッキョクグマは館内の水槽の前に並びます。
ホッキョクグマの主食であるアザラシの気分になって(!)、飼育員さんのお話を聞きます。
氷の下で泳いでいるアザラシが息継ぎをする瞬間、水面に顔を出すのを、ホッキョクグマは氷の上で今か今かと待っています。。
アザラシの目線



流氷の下にいるアザラシは水面で息継ぎをするために氷に小さな穴を開けるそうなのですが、ホッキョクグマはその穴を見つけてずーーーっと穴のところで待ち伏せするのだそうです。



アザラシを仕留めるには流氷が必要。捕食者のホッキョクグマにとって氷のある季節が狩りのシーズンです。
ホッキョクグマにとって氷のない夏は、冬に蓄えた脂肪で乗り切らなければならない厳しい季節。
温暖化による気温上昇で北極圏の流氷はどんどん減って、ホッキョクグマが狩りができるシーズンが短くなっており、絶滅の危機の一因となっています・・・



ホッキョクグマがアザラシを主食にしていること、アザラシ狩りには流氷が欠かせないことも知りませんでした。ホッキョクグマの天敵は人間だったんですね。



旭山動物園の素晴らしい展示方法により、活動するホッキョクグマを間近で見ることができました。
体重460キロの大きな体、太くてたくましいあし、黒くて大きい肉球。ホッキョクグマが絶滅しないようにしないと、と考えさせられるもぐもぐタイムでした。
手作り看板
旭山動物園を歩いていると、手書きの看板がたくさんあることに気が付くと思います。

動物たちの生態や生息環境についてなどが書いてあるボードなのですが、その数がとても多いです!細かい文字でびっしり書かれているものも。

そしてそれがほぼ全部手書きなのです!!文字だけではなく、イラストもたくさん。かわいい!
英語で書いてある看板もたくさんありました。



飼育員さんの並々ならぬ愛情を感じます!




個人的には、この手作り看板が温かみと動物へのリスペクトを感じたので旭山動物園が大好きになりました。どの手作り看板の内容も読みごたえがあって勉強になるものばかり。
今回は時間がなくて全部読み切れなかったので、ぜひまた改めてゆっくり訪れたいです。
旭山動物園へのアクセス
東京(羽田)~旭川空港
羽田空港から旭川空港までは飛行機で1時間半くらいです。思っていたより東京から北海道って近い!と思いました。
私は旭川空港から向かいましたが、旅行プランによっては、例えば、東京~新千歳空港~(札幌観光)~札幌駅~旭川駅~旭山動物園というルートもありですね。
札幌駅~旭川駅は、JRの特急で1時間半くらいで行けます。旭川駅~旭山動物園は直通バスもあります。
旭川空港~旭山動物園
直通バス
旭川空港~旭山動物園を約35分で結ぶ直行バスがあります(予約不要)!
土日祝日のみ運行で、夏期開園期間(4月頃~11月頃)と冬期開園期間(11月頃~翌年4月頃)で出発時刻が異なるようなので、訪問のタイミングで運行しているか要チェックです。
私の訪問時は午前~お昼頃の時間帯は、09:55発と12:30発しかなかったのですが、直通でタクシーより断然安いので、飛行機の到着時間が間に合う方はぜひ利用してみてください。
2024年11月現在の料金は、大人 650円 小人 330円 です。券売機は空港のバス乗り場にあります。
タクシー
私は旭川空港周りを散歩していたらバスに乗り遅れてしまったので、泣く泣くタクシーに乗りました。
空港のタクシー乗り場からすぐ乗れて、所要時間は20分程度、料金は4,700円くらいでした。
旭山動物園のマップ
旭山動物園のマップはこんな感じです

しかし、実際歩き回ってみると、マップでみるより広大でした!さすが北海道…!!
じっくり見て回ると1日かかると思います。
私たちも本当はじっくり見たかったのですが、弾丸旅行で時間があまりなかったため、2時間くらいで回りました。
後編では、おすすめのコースや各展示館の詳細についてご紹介します。あわせてご覧ください!
